10月12日から13日にかけての台風19号による被害状況と災害復興に関する記事が、あれから10日を過ぎた今日でも連日下野新聞一面に掲載され続けております。田川の氾濫による宇都宮市内広域に渡る浸水被害はもちろんのこと、栃木県内、さらに長野、福島、宮城などの近隣各県での想像を絶する被害状況を見る機会ごとに、大変心が痛む思いでおります。被災された方々が少しずつでも普段の生活に戻ることができますことをお祈りいたします。
我が身を振り返りまするに、実は田川に近接している当院にも、氾濫した田川の水は押し寄せておりました。1階、2階の診療フロアーは無事でしたが、スタッフルーム、技工室、倉庫および機械室のある地下1階のフロアーが浸水し、全面床上浸水となってしまいました。13日と14日は連休でしたが当院スタッフ全員が協力してくれて、理事長、私含めて全員総出で後片付けを行いました。地下フロアーの物品を全て外に出し、浸水したフロアーはホースを用いて水道水でジャンジャン洗って流し、使える物品は洗って室内に戻し、廃棄するものは清掃業者に引き取ってもらうという、壮大な作業を丸二日がかりで何とか終えることができました。その後は除湿機、エアコンをフル稼働で室内乾燥に努め、昨日から再度の水拭き清掃を行った後、塩化ベンザルコニウム消毒液での室内消毒作業を終えました。災い転じて何とかではありませんが、地下フロアー全体がかなり綺麗になった（以前よりも？）ように思います。今後は、浸水して廃棄処理した床のカーペット張りを来年に行う予定でおります。
1階、2階の診療フロアーは難を逃れましたので、診療は普段通りに行えております。私どもよりもっともっと大変な状況で今尚苦労している多くの方がいらっしゃるわけです。普通に仕事ができるだけでも幸せな方だと考えております。今後同様の災害が起こり得ることに対する防災対応の準備を進めるとともに、今一度、被災された皆様の１日も早い復旧、復興をお祈りいたします。
院長 檜山成寿
