10月7日(月)〜9日(水)の3日間、第72回日本矯正歯科学会学術大会出席のため長野県松本市に出かけました。松本城の城下町という旧き懐しき風情ある街並みと周囲を山々に囲まれた臨揚感あふれる自然美が融け合った大変素晴らしい地方都市でした。
7日に行なわれた生涯研修セミナーでは、発達障害について学ぶとともに、発達障害児の矯正治療を行なう上での必要な心得を聴くことができました。
8日は開会式に続き、臨床セミナー(「よりよい治療結果を求めて」)、シンポジウム1(「歯科界における矯正歯科の役割」)を聴講し、午後には顎関節症およびOrofacial Painの世界的な権威であるJ.P.Okesonの特別講演、内閣官房参与であり松本歯科大学特任教授でもある飯島 勲氏による「国家のリスク管理・日本の政局について」と題した講演と、聴きごたえある特別講演が続きました。
最終日の9日には、昨年正式に薬事承認がおりた「歯科矯正用アンカースクリュー」の臨床における応用と注意点についてシンポジウムがありました。本治療法が今後一層矯正臨床に取り入れられ、患者様に大きな恩恵をもたらすであろうことを予感させられるとともに、より安全性に配慮した使用を心掛ける必要性について確認いたしました。
来年の本学術大会は幕張メッセで開催されます。会員数6千名を超える本学会の今後の運営のあり方についてもいろいろ考えさせられる学術大会でした。
檜山成寿