2009.11.13

東京医科歯科大学顎顔面矯正学分野(旧 第二矯正科)の非常勤講師をしている関係で、今日は午後から医科歯科大学歯学部4年生の矯正科学生実習に参加してきました。

 実習内容としては、オスキーという学生の評価プログラムの予備実習的なものでした。実習は小部屋の中で行なわれます。部屋には模擬患者1名、ビデオ係1名、評価者2名そして誘導係1名が居り、学生は1人ずつ入室して実習試験に臨みます。

 模擬患者に対して学生が矯正治療の検査結果ならびに治療方針について説明し(6分)、それに対して模擬患者からいくつかの質問をなされ、それに対して学生が答える(2分間)、その8分間の内容について評価者が評価シートに基づき評価を行なった上で、良かった点、悪かった点を1分間でコメントするというものでした。私は評価者として参加しましたので、10名の学生について、模擬患者のやりとりを聞いた上でコメントをするという、なかなか神経を使う大役を果たして参りました。

 最近の若者はどんなものかお手並み拝見といった気持ちでいたのですが、いずれの学生も私の予想以上によく勉強し、慣れない中でも何とか説明しようという努力が伺われ、感心させられました。このような教育スタイルは、患者とのコミュニケーション能力を養う上で大変有用であると思われ、また学生は否が応でも勉強せざるを得ないという、なかなかユニークな手法であると思います。少人数制で学生には課題を与えた上でその課題について自主的にかつ自由に調べ互いにディスカッションするという、チュートリアル教育が最近の日本の教育現場にもかなり浸透してきているようで、大変興味深いことと思われます。

 私自身、最近の学生に直接接し、話をする機会に恵まれたことは大変貴重な経験となりました(でも少々くたびれました)。

副院長 檜山成寿

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