2006.09.05

矯正治療後の「後戻り」というものをご存知でしょうか。例えば、ガタガタの歯を矯正治療でまっすぐにした後、矯正装置を外して何もしないでいると、またガタガタが再発する、これを「後戻り」といいます。せっかくきれいに並んだ歯並びがまたズレてしまうのでは困るので、これを防ぐために用いられる矯正装置があります。これを保定装置(リテーナー)といいます。種々の矯正装置で歯を動かした後には、必ずこの保定装置に切り替えて、後戻りが生じないよう慎重に経過観察を行います。通常は2〜3年、保定を行うのですが、しばらく保定を行うことで、次第に歯並び、咬み合わせが安定してきて、後戻りも起こりにくくなってきます。この保定という治療は、矯正治療で歯を動かした患者さんは多かれ少なかれ必ず経験するものですが、なぜか一般的には余り知られていないようです。当院に矯正治療の相談に見えられる方も、ほとんどこの点を正確には理解されていないようです。歯並び、咬み合わせを安定させるための「保定」という治療は、矯正治療のなかで地味ではありますがとても大切な治療なのです。
副院長 檜山成寿

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